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アメリカン・スナイパーについて
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    前回の人権問題については、
    引き続き次回のブログでコメントいたします。

     

    アメリカン・スナイパーおよび、クリント・イーストウッドの
    映画、ネタバレ満載です。ご注意ください。

    日曜日、結構な雨の中、CATiCの皆様とともに
    アメリカンスナイパーを鑑賞してきました。

    クリント・イーストウッドが、史実をもとに
    イラク戦争で狙撃手として戦った主人公の
    人生を描きます。

    主人公カイルはアメリカの正義ということを
    信じており、イラクに派遣されるにあたって、
    彼個人としては、アメリカの正義を危うくする
    「野蛮人」たちに復讐することを
    目的としています。

    最初の標的は少年、
    仲間を守るために仕方がなかったとはいえ、
    その少年を撃ち殺します。
    彼は自分はこんなことの為に戦争に参加したのかと
    激しく苦悩します。
    それでも、仲間を守るために必死で戦っている
    うちに多くの敵を射殺し、仲間から、
    「伝説」と誇りにされるまでになります。

    かれは、先頭期間中に3度の休暇を取らされるのですが、
    そのたびに、志願して、イラクに戻ります。
    もはや、休暇で帰国していても
    こころは、家族のもとにいず、
    常に戦場にあるのです。
    戦場にいるのが常態と言うレベルまで
    こころが壊れていってしまいます。
    日常生活でも、彼の頭のなかでは戦闘の爆音がひびき、
    機関銃の音を思わせるノイズに過敏に反応します。
    自分の娘が犬に襲いかかられると、
    危うくその犬を殺しそうになってしまいます。
    戦争、暴力がむしろ彼にとっては普通の
    状態になってしまいます。

    戦争のPTSDなのですが、本人にその認識は
    ありません。しかし、おなじPTSDをもつ
    退役軍人、傷病軍人とのふれあいを通じて
    少しずつ人間らしいこころを取り戻して
    行きます。そうしていくうちに彼は
    PTSDの仲間の手助けしていくことに
    生きがいを見出していきます。

     人生が少しずつ明るくなりかけた時、
    こんな皮肉なことがあろうかという悲劇
    に襲われます。

     クリント・イーストウッドは
    「許されざる者」から一貫して
    人が人を殺すとはどういうことなのか?
    というテーマを問い続けています。
    人が人を殺すことをエンターテイメントとして
    提供し続けてきた彼の若き日のキャリアを
    真っ向から批判する態度です。

    人を殺すと、人は、自分自身を殺してしまい。
    もはや普通の生活が出来なくなってしまう。
    「許されざる者」では、かつては非情なガンマンとして
    人を殺してきた主人公が、結婚して
    真人間になり、農業に励もうとしますが、
    どうしてもうまく行かず、ふたたび、
    殺すものとして生きざるを得なくなってしまいます。
    人を殺したためにできた心の傷が
    普通の人間として生きるのを許さないかのようです。
    それでも、ラストは高倉健ばりに
    「てめえら人間じゃあねえ、たたっきてやる」
    とばかりにカタルシス構造になってしまいます。

    「許されざる者」での不徹底をとことんまで
    追求したのが、
    「父親達の星条旗」
    「硫黄島からの手紙」
    「グラン・トリノ」
    です。

    グラン・トリノでは、主人公は
    ベトナム戦争で若者を殺してしまったことに
    罪の意識を感じています。
    主人公の妻の相談相手であった
    年若い牧師は懺悔するように薦めますが、
    彼はそんなことで許されるとは考えて
    いません。そして、命をかけた
    贖罪を行います。

    グラン・トリノの主人公と対照的に
    アメリカン・スナイパーの主人公カイルは
    罪の意識は感じません。
    彼は、イラク戦争を正義の戦争だと信じており、
    イラク兵やその協力者を殺すことを
    「野蛮人を殺しただけだ」といいます。

    カイルを始めとしたアメリカ兵は
    会話のたびごとにFuckを連発します。
    それを聞いてる観客に
    「なるほど、この人達は野蛮人を
    殺す文明人だ」とは決して感じさせない
    効果を持ちます。

    よく言われることですが、
    志願兵の多くは、貧しい若者です。
    教育も十分でなく、仕事がないので
    兵隊になります。

    「フルメタルジャケット」で有名な
    ブートキャンプがこの映画にも出てきます。
    この中で、自我を徹底的に破壊して
    殺す相手は人間ではない。
    瞬時に敵と味方を見分けて
    敵に容赦なく引き金を引ける
    殺戮マシーンを作り上げるのです。

    映画の話ではありませんが、
    実際に戦争に参加せずとも
    このブートキャンプだけでも人格崩壊を
    起こし、長くPTSDに苦しみ、
    日常生活が困難になっている人もいます。

    戦争でのPTSDを治療するために
    アメリカでは精神療法が発達しました。
    しかし、何故大量の研究費を投入して
    その分野を発達させたかといえば
    患者自身の為というより、
    また戦争で戦闘可能な人間に
    なって欲しいからです。

    アメリカの新自由主義の犠牲になっている
    若者が、かえってアメリカの正義を
    素朴に信じている。
    これは、日本のワーキングプアが
    ネトウヨになるのとよく似ています。
    そして、戦争に行った挙句が
    PTSDで人生を台無しにする。

    私は、正義の戦争などというものが
    あるとは信じませんが、
    少なくとも本人たちがそれを戦後まで
    信じられれば、人生に意味を見出すことは
    可能でしょう。

    しかし、このイラク戦争は
    見ている人のほとんどがご存知のように
    CIAとブッシュによるでっち上げの戦争でした。
    それにより、イラクの人々がどれだけ命を失ったのか?
    アメリカ自体も多くの若者の命を失い、
    多くの帰還兵がPTSDで苦しんでいます。

    つまり、イーストウッドはついに
    個人の罪の意識を超えて
    国家の罪ということを
    強く意識した映画をつくりだした
    ということなのです。

    この映画をおすすめかといわれると
    わたしは、答えに困ります。
    たのしい映画ではもちろんありません。
    戦闘場面が続き、正直うんざりします。
    ひょっとすると
    「戦争はもううんざりだ」と
    思わせることを意図しているんじゃあ?
    とさえ思ってしまいました。





     

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    | 考察 | 10:34 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    同感です。「プライベートライアン」の最初の20分。ノルマンディーに上陸さえできない兵士たち。十字架に許しを請いながら敵を撃つスナイパー。戦争映画はたくさんありますが、「戦争はやったらいかんよ」というメッセージより、結局、ヒーローなんていないのだし、一人の人間なのだし、他人事だから見れるわけだし、最後はただ、誰のための戦争かわからなくなる。結局は自分たちの戦いになる。「野火」では味方同士が飢えに苦しみ、仲間を食う。狂気と虚しさですよね。矛盾だらけなんです。「戦争はダメ」なんて簡単なことでは済まない、ということですよね。憲法9条の重みをしっかりと守らないといけません。
    | Chiharu | 2015/10/12 11:55 PM |









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