CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
blogranking
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
 
福祉と古本屋のミックス企業、障害者雇用を推進するネット古本屋浩仁堂の活動紹介ブログです。
<< この頃の古本屋浩仁堂 | main | 久しぶりの市場 >>
第2回ネット古本屋を考える前半
0

    JUGEMテーマ:ビジネス

    古本買取のお問合せ 

     

    0422-55-1533

    「ゴーゴー・イゴサンサン」

    買取のご案内

     

    1日1クリックおねがいします。 

     人気ブログランキング

     買取の様子も別のブログに書いています。

      買取ブログ

     

    古書店浩仁堂のアマゾン在庫です。

    ●浩仁堂のオークションページです。

    ぜひご覧ください。

     

    ■■■■■□ □■■■■■□ □■■■■■

     

    シリーズタイトル :生き残る古本屋考

    第2回ネット古本屋を考える前半


     ネット古本屋と言えば、古本屋の世界では平成を際立たせた業態である。典型的なイメージを書き出すと以下の感じだろう。セドリ出身。ネットに強く、SEOやリスティング広告を駆使して、宅配買取で大量に仕入れ、最低価格で出品し、常に価格改訂し、最安値を保つ。在庫はせいぜい持っても半年くらいで売り切る高回転型、売上は平均的な古本屋さんの1年分を1カ月で稼ぐ。

     ところが、今回取材してみて、それもまた、筆者の勝手なイメージに過ぎないことが分かってきた。古本屋も色々なのは承知していたが、ネット古本屋だって色々なのである。第1回の取材では、これも偶然なのだが、上のイメージを覆す古本屋さんが揃った。
     各々の古本屋さんがどんな業態をとるかを決めるのは、もちろん外的な条件もある。しかし、最も大きいのは個々の古本屋さんの本やビジネスへの価値観である。更に、言えば、本やビジネスを超えたところの、「いかに生きるか」「生きていく上で何を大切にするか」である事が見えてきた。

     


    ATELIER(古書アトリエ)
    自分の居場所としての古本屋

    本文
     ATELIER(古書アトリエ)さんのウェブサイト(*1)を見てみよう。スッキリと明るいフレームに美しいカバーの書籍が並んでいる。取り扱い商品はデザイン、建築、美術、ファッションである。 ほとんど新刊かと見紛う美本である。お値段も3000円以上が多い。この在庫は良い仕入れができていないとこうはいかない。実店舗はなく、国分寺に事務所を構えてアマゾンマーケットプレイスと自社サイトで販売している。取材した2月で開店5ヶ月のフレッシュな古本屋さんである。

     店主の早水香織(30歳)さんは、スラリと背の高く、ショートカットがよく似合うオシャレな女性だ。黒っぽい格好のおじさんたちの集まる古書組合の市場では目を引く存在の一人だ。「ビブリオ古書堂の事件手帖」の栞子さんではないが、もはやステキな女性が何人も古本屋になる時代なのだ。

     大抵の古本屋さんがそうなのだが彼女も初めから古本屋になろう思っていたわけではない。京都の芸術大学を卒業して、デザイナーになる為に上京してきた。広告代理店に勤務するが、彼女がイメージしていたデザインナーと現場の仕事はまるで違っていた。現場のスピード感と夜中の12時から打ち合わせが始まるような激務に、ついにはパソコンを見るのさえ嫌になるほど、心身を消耗させきってしまった。


     そんな時、知人に連れて行ってもらったのが吉祥寺の古本屋、百年である。そこには彼女の理想の棚が構築されていた。ここで働けば自分の知識が積み上がり、線になり、面になるだろう。そんな確信があった。そして、百年という場所は彼女の期待に応え、さらにはそれを超えたものを与えてくれた。それは、古本屋が情報発信の基地となることだった。新進気鋭のアーチスト、作家、詩人、編集者を招いてのトークイベントによる情報発信である。彼女自身もイベントを担当した。自分のやりたいことが、全て百年にあった。

     自分が素敵だと思うアート系の本や作家をお客さんに提案していく。そんな働き方をしたいと考え、5年勤めた百年さんに別れを告げて、2018年9月に独立した。東京古書組合にも加入して、市場からも仕入れている。しかし、彼女の欲しいアート系の良本は、競争が激しく、落札価格がはね上がる。そこで、彼女は売れ筋の人文書籍をアマゾンで売り、それを資金にアート系の書籍を落札しようとしている。しかし、売れ筋の人文書籍もまた競争の激しいジャンルなのである。商売を成り立たせるのは簡単なことではない。しかし、自社サイトでは自信の在庫を並べることで、買ってくださる方がピンポイントで訪れて下さり、また、アート系の書籍を売る場所としても認知してもらえるようにしたいと努力を続けている。

     今の彼女からは危機感や焦りは感じられない。 在庫の構築、ウェブサイトの構築、お客様とのコミュニケーション、そして、情報発信。それらの仕事が誰に命じられるわげでもなく、自分が思うようにやっていけることにやりがいを感じている。休みの日にカフェなどに行っても、その場所が何を表現しようとしているかが気になってしまう。ある意味、24時間仕事をしているようなものだ。 しかしそれは、デザイナー時代と違って彼女を蝕まない。一度は挫折したデザイナーという仕事を、古本屋という仕事の中で、実現しようとしているようだ。今の夢は一人即売会を開く事だという。なるほど、これは彼女にとっての個展なのだ。心地よい居場所を求めたら古本屋になったというのが彼女の仕事選びだ。

     

    (*1)http://books-atelier.com/

     

    ATELIER さんお勧めの本

    『ひとの居場所をつくる』西村佳哲(筑摩書房)
    「これからの日本でどう生きていこう?」働き方研究家として活躍する西村佳哲さんが、ランドスケープ・デザイナーの田瀬理夫さんの話をつうじて、働き方や暮らし方(その先にある生き方)を考察し探求していった過程をまとめた一冊。目先の生活だけでなく、別の角度から働く環境、日々の営みを見つめ直すきっかけを与えてくれます。」(早水香織)

     

     

    株式会社古書ことば

    「何もしないこと」をめざして

     

     

     亀有駅、「こちら亀有公園前派出所」の主人公、両さんの銅像を左に見て10分ほど歩くと 「株式会社 古書ことば」さんの事務所兼自宅に到着する。2階建の1階部分に在庫が並んでおり、2階がキッチン、リビング、書斎そして寝室である。男性の一人住まいには十分広い。加えて、イラストや現代絵画などが飾られていて、スッキリと小綺麗な住まいだ。店主は山賢(43歳)さんである。

     

     古本屋の世界に入って16年。現在は、古書籍通販サイト「日本の古本屋」と年に4回の即売会に出品している。山さんも、もともと本は好きだったが古本屋になろうとは思いもよらなかった。編集の専門学校を出て広告代理店に就職した。仕事もまかされ、マクドナルドにコピーが採用されたりもしたが、激務に心身を消耗させてしまったのは偶然にも今回取材対象になったアトリエさんと同様だ。

     

     退職してしばらく身体を休めた後、 印刷会社に就職した。もともと、職人気質であり、人より物に向かうのが好きな山さんには、仕事は合っていた。しかし、同僚との付き合いがネックになった。職人さんの話題は何処も同じ「飲む、打つ、買う」に限られていた。山さんはそれらに全く共感できなかった。半年後、再び無職となった。職安へ行くふりをして公園で過ごして、公園にくる子供達と相撲を取ったりもした。そろそろ、無職も苦しくなってきたなと感じたころに目にしたのが、神田 「古書かんたんむ」のバイト募集の広告だった。


     かんたんむの仕事では、山さんの希望としては、だらしなくやりたかったが、そうはいかなかった。出来たばかりのサイト「日本の古本屋」に出品していくと飛ぶように売れていった。忙しかった。 でもそれが楽しくなってきた。得意の外国文学を皮切りに、次第に任せてもらえる分野も増えていった。同僚や市場にも気の置けない仲間を得る事ができた。古本屋は、職人であり、 頭脳労働者であり、肉体労働者である。加えて本に関する造詣をやり取りできる状況は山さんにとって最も居心地の良さとやり甲斐を感じることができる場所だった。


     1年半ほどして「かんたんむ」の社長さんから、「そろそろじゃないか?」という言葉をかけられた。選択肢はなかった。独立する事にした。店舗は考えずに自宅でネット販売を行うことにした。 在庫もお金もなかったが、市場での仕入れと「日本の古本屋」の出品を繰り返している内に、在庫も売上も伸びていった。そして、10年後には在庫が2万5千冊になった。売上も暮して行くのに必要充分な額に到達した。


     そんな時、事業家である父親から、「今のお前ならやれるだろう」と不動産を譲り受け、 その管理も仕事になった。息子が仕事に就けない時に不動産管理を任せる選択肢もあったはずだが、息子が自身の事業を切り盛りできるようになるまで待っていたのである。不動産管理が仕事の中心になったため、この10年で古本の在庫は2千冊まで減った。それを維持できるぐらいの仕入れをしている。


     生活が落ち着いた今、やっと「何もしない事」を方針にしていると言う。筆者が「それでも人は何かしてしまうじゃないですか?」と、問うと、「そうなんですよね」と答えて、欧米の雑誌やヴィジュアル系の本から切り抜いたコラージュ作品の一冊を見せてくれた。筆者には実に面白い物に感じられた。驚いた事に飾ってあるイラストも山さんの作品なのだ。現代アートの作家のものだと言われたら信じてしまった事だろう。

     

     「古書ことば」の屋号に違わず、実に厳密に概念を用いようとする。哲学科卒業の筆者とっては心地よい会話であった。「何もしない事」を目標とする古本屋で、大家で、哲学的に思考し、アート作家でもある。明治の文学に登場する「高等遊民」という種族が現代に存在するとしたら、山さんの様な人間なのかも知れない。村上春樹の初期の主人公たちが、物事にかかわらないことをモットーとしていたが、そんな感じか?しかし、山さんは東京古書組合の理事でもあるのだ。わざわざ面倒を引き受けている。不思議な方だ。

     

    「日本の幽霊名画集」

    安村 敏信監修 人類文化社

    幽霊の好きなところは実体と気配の間を行ったり来たりしているところ。年をとればとるほどその境界がおぼろになって中心のない周辺だけがどんどん広がっていく気がします。私たちの生活や、古本屋もまた多分に幽霊みたいなところがあるのでこの本を選びました。

    (山賢)

     


     

    古本即売会のご案内

    古本好き・読書好きの皆さま

    100円から様々な本を取り揃えています。

    週末は是非、お出かけください。

    好書会

    7月13日(土)〜 7月14日(日)
    午前10時~午後6時

    日曜日は午後5時まで

     

    中央線展

    7月27日(土)〜 7月28日(日)
    午前10時~午後6時

    日曜日は午後5時まで

     

    杉並区高円寺北2-19-9
    「西部古書会館」(高円寺)高円寺駅下車北口、徒歩3分
    「オリンピック」そば!にて開催されます。

     

     

    ■□ □■■■■■□ □​■■■■■□ □■■■■■□  

     

    学術書(専門書)・美術工芸書・語学CD本 語学教材
    の買い取りなら浩仁堂にお任せください。!!!!
    障害害者雇用を推進するNET古本屋「浩仁堂」(コウジンドウ)
    〒180-0022 東京都武蔵野市境1-17-6-106
    /fax0422-55-1533・メール:Info@kojindo.jp

    ホームページ http://www.kojindo.jp/

    | 広報 | 12:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









    http://lolipoblog.kojindo.jp/trackback/1407811